Excelのマクロ(VBA)で使える変数の型一覧
Excelのマクロ(VBA)を使っていると、「これどんな変数だっけ?」ということはありませんか?
マクロ(VBA)には、他のプログラム言語には無い特徴的な変数もあります。
では、マクロ(VBA)の変数を紹介していきます!
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:整数型
- Integer…-32,768〜32,767までの範囲
- Long…-2,147,483,648〜2,147,483,648までの範囲
- Byte…0〜255までの範囲
整数を扱える変数は、上記の3つです。
1Dim x As Integer
2Dim y As Long
3Dim z As Byte
数字を入れたいなと思ったら「Integer(インテジャー)」を使うのが基本です。
扱う値が大きくなり、32,767を超えるようなら「Long」が必要となります。
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:浮動小数点数型
- Single…32ビットの浮動小数点数(単精度)
- Double…64ビットの浮動小数点数(倍精度)
小数点の数字を扱える変数は、上記の2つです。
1Dim x As Single
2Dim y As Double
小数点は桁が多くなることがあるので、「Double」を使うのが基本です。
小数点といっていますが、整数も扱える変数となっています。
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:文字型
- String…文字列データを格納するための型
文字を扱える変数は、上記のStringだけです。
1Dim str As String
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:真偽値型
- Boolean…TrueまたはFalseを格納するための型
1Dim flag As Boolean
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:日付/時刻型
- Date…日付または日付と時刻を格納するための型
1Dim time As Date
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:オブジェクト型
- Object…すべてのオブジェクトの基本型
オブジェクトと聞くとわかりづらいですよね。
例えば、他のファイルを開くときに使います。
1' ブックオブジェクトを格納する例
2Set obj = Workbooks.Open("C:\Path\Workbook.xlsx")
CSVファイルであったり、TXT(テキスト)ファイルも同じようにできます。
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:Workbook型
- Workbook…ワークブックを格納するための型
1Dim wb As Workbook
2Set wb = Workbooks.Open("C:\Path\Workbook.xlsx")
ワークブックを格納する変数で、openまでがセットで使われます。
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:Worksheet型
- Worksheet…ワークシートを格納するための型
1Dim ws As Worksheet
2Set ws = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1")
ワークシートを格納する変数で、格納は上記のように行われます。
Excelのマクロ(VBA)で使える変数:配列型
- Array…複数の値を格納するための型
- Variant…格納するデータによって型を変える特殊な型
Arrayは配列型の変数です。
Variantは、格納するデータによって型を変えてくれるので、整数だったらInteger、文字だったらStringに機械側が判断してくれます。
格納するデータの型がわからなければ、Variant型にするのがいいんですが、プログラムを組んでいてそんなことはほとんどありえません。
なので、できるだけVariant型は使わないようにするのがいいですね。
セルの範囲をVariant型に格納して、高速化をするためには必須になってくるので、それ以外のVaiarnt型は使わないようにするのがおすすめです。
Excel VBAを勉強するなら「できる大辞典」がおすすめです。
辞書なのでピンポイントで学ぶことができます。大学時代、2016年版を購入して勉強していましたが相当使いました。
ネットだけでも勉強はできますが、本を読みながらVBAを勉強したい方は購入してください。